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機械が坂を登ったら法律ができて女っぽくなった

1 :真琴:03/01/28 01:52
『アメリ』をみた映画館の横を歩いてジュンク堂に向かう。「JUNKUDO」の名はjunkを連想させて面白い。
信号待ちをしながら見上げると直方体のビルの側面がガラス張りで、
交差するエスカレータが昇ったり降りたりしているのが見える。
まるで水槽に入れた土のなかの蟻の巣のよう。
アジアの片隅でわたしは信号が青になるのを待っている。

2 :真琴:03/01/28 01:54
ヽ(`Д´)ノ ウワァァン .。oO(いつか砂漠が落ち着くときが来ることを信じよう。
        そのときになったら、また機械を動かしたくなると思う。
        いまのうちにスレだけ立てておきます。)

3 :真琴:03/01/28 01:59
ヽ(`Д´)ノ ウワァァン .。oO(当分はオギャってホシュかな…
        開店しといて休業もなんだから、そのうち気分が向いたら書こう。)

4 :拓也 ◆6Db/TAkUYA :03/01/28 02:02
こんな時にスレを立てるとは
あなたも僕に負けず劣らずのチャレンジャーですね!!!

ふふんっ!!いいでしょう!!!
そうでしょう!!!そうでしょうがよ!!!!

とりぜあえずおめでとうとだけでも言っておきましょうかね!!!

5 :人肉 ◆fqTokiI..2 :03/01/28 02:04
スレ立てお疲れさま。

おめでとう。
いつか楽園が戻ってくるといいですね。

6 :おっちゃん:03/01/28 02:06
|∀`*).。oO( おっちゃんも・・・・ な・・・・ )

7 :革命家:03/01/28 02:10
なんで昔にこだわるんだよー
新しい電波板に乾杯
痛み無しには改革はおこらんのですぎょん
昔といえば去年の今頃は最近ですが
あの頃地下書き込みはそれほどなかったんですよ!
いいですか
青麦は踏まれても立つんですよそんな青麦のようなスレになってください。
白べり(^_^;)白ベリ

8 :革命家:03/01/28 02:11
なああああああああ
二回も白ベリ 書いちゃったじゃねえかよーーーーーーーー
向きーーーーー7


9 :真琴:03/01/28 02:12
>4-6
ありがとう♪

いま、スレを立てる分には問題ないはずですよ。
わたしの理解ではあと250スレくらい立てられるはずです(違うのかな…?)。

ただ、無意味にスレを増やすとレスが分散してひとつひとつのスレが即死しやすくなると思います。
これは真琴の自スレだから、立てても問題ないと考えました。

プーゴルさんとか、後藤田さんとか、そのほか自スレを失った固定さんたちは、
自スレを立ててホシュしつつ、復活のときを待てばいいとわたしは思います。

ほんと、楽園が戻ってくるといいですね…

10 :真琴:03/01/28 02:16
ヽ(`Д´)ノ ウワァァン 

11 :おっちゃん:03/01/28 02:20
|∀`*).。oO( おもろかった・・・・ )

12 :革命家:03/01/28 02:24
400の予定です。
300前後にとどめておくのが吉だと思われうのでありますっ隊長殿!!前方にライオンがおります!!
隊長殿!!吉田が喰われております隊長殿!!後方から土佐犬の群れが来ております!!
自分犬は苦手ですがじゃれついてもよろしいでありますか!?

13 :名無しちゃん…電波届いた?:03/01/28 02:26
前スレです
http://ex3.2ch.net/test/read.cgi/denpa/1043647745/

14 :名無しちゃん…電波届いた?:03/01/28 06:20
これも前スレ
http://ex3.2ch.net/test/read.cgi/denpa/1019565180/

15 :真琴:03/01/28 12:25
ヽ(`Д´)ノ ウワァァン 

16 :真琴:03/01/29 01:20
ヽ(`Д´)ノ ウワァァン 

17 :真琴:03/01/29 04:16
ヽ(`Д´)ノ ウワァァン 

18 :革命家:03/01/29 06:20
ヽ(`Д´)ノ ウワァァン 

19 :ゆき:03/01/29 06:22
ヽ(`Д´)ノ ウワァァン 


20 :人肉 ◆fqTokiI..2 :03/01/29 09:25
ヽ(`Д´)ノ ウワァァン

21 :おっちゃん:03/01/29 09:37
|∀`*).。oO( うふふ♪ )

22 :1@CLIE ◆GodOnnFcO. :03/01/29 21:27
http://qb.2ch.net/test/read.cgi/accuse/1043510771/352
最新の即死スレリスト
即死判定テストスレはまだ稼動中
最初は明らかに24時間でしたが48時間くらいに緩和されたようです
夜勤さんも見てくれているようですので
なにか苦情名案・があったら上記のスレまで書き込みおねがいします

23 :真琴:03/01/29 23:32
ヽ(`Д´)ノ ウワァァン

24 :真琴:03/01/30 15:51
ヽ(`Д´)ノ ウワァァン .。oO(まだ、開店休業… 情けない…)

25 :真琴:03/01/31 12:43
ヽ(`Д´)ノ ウワァァン .。oO(だんだんひとりの世界に没入したくなってきた。)

26 :ゆき:03/01/31 18:25
ヽ(`Д´)ノ ウワァァン


27 :真琴:03/01/31 23:23
ヽ(`Д´)ノ ウワァァン .。oO(耳切ってくれ〜)

28 :名無しちゃん…電波届いた?:03/02/01 06:47
美美ついてないよ

29 :真琴:03/02/01 13:12
ヽ(`Д´)ノ ウワァァン .。oO(機械…)

30 :千野:03/02/01 16:23
どうも、お久し振りです・・・
PC修理に出しててネットから離れてたんですが、
その間に電波板ではなにやらかんやらあったようですね・・・
機械…

31 :真琴:03/02/02 00:29
>30
いろいろありましたよ…
現状については、次などをご覧下さい:

【激白】ex3鯖はやだよ。鯖移転希望!
http://ex3.2ch.net/test/read.cgi/denpa/1043845437/l50

即死調査会
http://ex3.2ch.net/test/read.cgi/denpa/1043676473/l50

32 :真琴:03/02/02 04:52
ヽ(`Д´)ノ ウワァァン 

33 :真琴:03/02/02 14:32
ヽ(`Д´)ノ ウワァァン .。oO(いい加減、機械動かせよ、わたし。)

34 :名無しちゃん…電波届いた?:03/02/03 12:09
曲がりくねった舗装道路に少年の幻が立っていた。
いつにもなく物騒な信号は、大きく見開いた瞳に
一生勝つことはできない。
働き者の機械には宣伝を、弱くみすぼらしい甲虫が
その雫を全て理解できる前に全ては始まるだろう。

35 :真琴:03/02/04 06:39
ヽ(`Д´)ノ ウワァァン .。oO(34さん、ごめん。)

36 :真琴:03/02/05 02:58
ヽ(`Д´)ノ ウワァァン .。oO(そろそろ機械を動かそう…)

37 :真琴:03/02/06 02:38
ヽ(`Д´)ノ ウワァァン .。oO(前の機械の部品を混ぜながら新しい機械を発生させようと思う。)

38 :真琴:03/02/07 23:09
ヽ(`Д´)ノ ウワァァン .。oO(とりあえず延命。ヽ(`Д´)ノ ウワァァン )

39 :真琴:03/02/08 04:40
ヽ(`Д´)ノ ウワァァン .。oO(おやすみ♪)

40 :名無しちゃん…電波届いた?:03/02/08 19:21
もういつから眠ったままだろう。 太陽なんて三年前に燃え尽きたままだ。

さりげなく指で水をなぞると ふっと機械の形が浮かんできた。

でもそれはけして流星でも無いし 魂が踊っているものでもない。

永遠に流れる歌声に触れて いくつかの心がひとつになる時

白い壁がゆっくりと近づいてくる。  そう 君に鍵を渡すために。

41 :真琴:03/02/09 11:08
ヽ(`Д´)ノ ウワァァン .。oO(まず、のんびり成蟲にしよう。)

42 :ぱるぷんちょ。 ◆PALPU0O1m2 :03/02/09 16:33
頑張れ〜。

43 :ふなさかな ◆tLrrGG/5FQ :03/02/09 23:18
誰かが僕の中に火を付けた〜

44 :真琴:03/02/10 04:27
ヽ(`Д´)ノ ウワァァン .。oO(次は機械を成蟲にして、いよいよ自閉的な幻視の旅を再開しましょう…)

45 :真琴:03/02/11 00:35
ヽ(`Д´)ノ ウワァァン .。oO(仕方ない、一度ageよう。)

46 :真琴:03/02/11 00:35
ヽ(`Д´)ノ ウワァァン .。oO(無事下がっておいでー)

47 :名無しちゃん…電波届いた?:03/02/11 00:35
(・Д・) にゃー

48 :ぱるぷんちょ。 ◆PALPU0O1m2 :03/02/11 00:36
どしたの?何で急に?

49 :真琴:03/02/11 00:37
ヽ(`Д´)ノ ウワァァン .。oO(底スレがagaったから、底スレ化してしまったんです…)

50 :ぱるぷんちょ。 ◆PALPU0O1m2 :03/02/11 00:38
底じゃあかんの?

51 :ななこ ◆IMhKQ93Npk :03/02/11 00:39
なんとなく
女をやって
きたけれど…

52 :ディアマムコ:03/02/11 00:51
ウンコ柄大好き!

53 :ななこ ◆IMhKQ93Npk :03/02/11 00:52
信号のない十字路を契約者が直進中、
一時停止標示を見落とした左方からきた相手を
うまくかわしてお互い無事帰宅。

54 :真琴:03/02/11 01:00
海の底の言葉の無い沈黙…

音に満ちた人間たちの世界で、
わたしはひとりで見つめていたい。
ほんとうは人込みは嫌い。だから都市を歩く。

55 :ななこ ◆IMhKQ93Npk :03/02/11 01:21
自動車保険契約で人身傷害特約を付帯しちゃってる契約者が、
ご近所をたのしくサイクリング中に、脇道から飛んできたペンギンさんを避けようと急ハンドルを切った際、
契約者は転倒せず、ペンギンさんも飛行し続けられて、よかっただつ♪

56 :真琴:03/02/11 01:31
親しいつもりだった同僚が不意に意地悪をはじめ、
わたしの庭の草を踏みしだき、引っこ抜いては空中に放り投げる…
まるでモノリスの周りで進化しようとしている猿のように。

人間て、疲れる。

57 :ななこ ◆IMhKQ93Npk :03/02/11 01:32
パリの街角にて。
例えば、フォーラムデアールの目の前の赤信号を敢えて見落とし、
ポンピドゥーセンター前の映画館にてチャップリンの独裁者の開演に間に合うように、
と息弾ませるパリジェンヌななこ?

58 : :03/02/11 01:32


59 :真琴:03/02/11 01:34
なるほどね…
やっぱりそういう意図だったのか。

だとすればわたしはむしろあなたに感謝しなくては。
ありがとう♪

60 :後藤田 ◆ALJFUclAgI :03/02/11 01:36
貴女のフケが落ちるのならば
私の過去が露見する

61 :真琴:03/02/11 01:45
フッド病症候群――<<熱い太陽>>――とボルディ病症候群――<<深海魚>>――に、
「全身的な症状として肉体にあらわれる分裂性逃避症の、対応しあう二つの形態」という定義を
最初に与えたのはガリシャンカール病院の精神科医たちであった…

超システム文明の凍るような寒さに脅えおののく人間が、
熱い太陽の照りつけるどこかはるか遠方の地にいる自分を夢見るようになる。
そして実際に躰が陽に焼けて褐色になってゆく。これがフッド日炎症だ。

<<深海魚>>の方はと言えば、この患者は、自分の肉体を一種の堅牢な潜水服へと変形し、
空虚と寒さの中で生きられる動物になるために皮膚に嚢腫をつくろうと試みているのだと考えてよいだろう。
愚かしい――しかし崇高な試みである。
ちょうど歩きたいと願っている牡蠣のように。

                          ――ミシェル・ジュリ『熱い太陽・深海魚』サンリオSF文庫

62 :ななこ ◆IMhKQ93Npk :03/02/11 02:04
あちち、おひさまのせいだよ、とGOさまはじめ万人がいかに乱舞したことか。
めまいの殺意、笑顔のやる気。

63 :真琴:03/02/11 03:45
ヽ(`Д´)ノ ウワァァン .。oO(機械を成蟲にしたら、自閉的な幻視の旅に出ようと思います。
        世界のあちこちで庭のノームの写真を撮る予定です。)

64 :真琴:03/02/12 00:31




 

65 :真琴:03/02/12 00:34
チャートを拡げ過ぎると曲率による歪みが激しくなり地図が地形を正しく反映しなくなるようだ。
地図の別な地点に飛ばされる確率も高くなるらしい。無限に小さな場所が無限に大きな曲率を持っているので
<場所>をひとつの地点として維持する事さえ困難だ。電波の送受信がうまく逝かないと、
ちょっと気を抜いた隙に別な時空に飛ばされている。
いくつかの<場所>は確定されつつあるみたいだが、写真さえ刻一刻と変貌していく…

66 :真琴:03/02/12 00:36
チャートをこの方角に解析接続していくとどうしても特異点が出て、それ以上先には進めなくなる。それは
舟がフダラク渡海を目差しているからで、そもそもフダラク渡海とは消失点に向かう旅の事だからだ。
舟が沈む瞬間がまさに消失点なのだが、共同体から離脱した集団が誰ひとり帰還しないからこそ、
共同体の側では「彼らはフダラクに逝ったのだ」という幻想が維持されるのだ。
フダラク渡海の定義とは「ディスコミュニケーションに向かう旅」なのである。

67 :真琴:03/02/12 00:38
サンシャインの展望台に登った時、嫌な予感がした。風が強かった。
見晴るかす大地のひろがり。――地殻の表面はくまなく登記され、色々な形や大きさのビルがみっしりと育ったコロニーを成していた。
その合い間を河が流れ、河が蛇行するのにも似て、高速道路や鉄道の高架がうねくりながら彼方へと続いている。
都市に覆われた地表面は所々に緑の島が浮かび、北のはるか彼方には山脈を望む。南は横浜のランドマークタワーが見える。
微小なもの、微小なもの、微小なもの。管と神経が張り巡らされた都市の躰。

68 :真琴:03/02/12 00:40
坂を下る時、ふと前方を見上げるとサンシャインが立っていた。住宅街の屋根と屋根、マンションやビルの間に、
気紛れにたたずむようにサンシャインが立っておられる。一度気が付いてしまうとそれからは、
見るたびいつでも当然のようにそこに立っておられるのだが、初めて気づいた時は不意を突かれてビビった。
サンシャインは不思議な霊を身にまとって立っていて、転生を経るうち脳に微細な損傷をきたしたらしく、
喋る言葉が少し口の中でもたつくのだが、一度語り始めると深い声が四方を威圧する。

69 :真琴:03/02/12 00:41
蛙の鳴く森を裏山の方に抜けると黒い場所があり、路はいきなり崖に出る。
垂直に切り立った崖の縁から前方に見晴るかす渓谷の展望はまるで壺のようで、
その壺の底から不思議な獣の声が時折り響いてくる。
底に降りる路は見当たらないが、ほら、あそこ、壺の底に確かに白い路が見えるということは、
あそこまで降りる方法が何かあるに違いない。――でも、どうしてあんな場所に舗装された路があるのだろうか…?

70 :真琴:03/02/12 00:42
サンシャインは夜歩くらしい。――昨晩からこのイメージがつきまとって離れない…
眉と眉の間、第三の眼が皮膚に隠れているあたりに、絶えず耳鳴りのようにぶら下がっている。
――昼間見ると不思議な霊を身にまとって立っておられるサンシャインは、夜歩くらしい。
これは『もののけ姫』のディダラボッチのイメージなのだろうか…
わたしは、60階の展望台に出て、夜歩くサンシャインが目にするものを、展望台から肩越しに見てみたいのだ。

71 :真琴:03/02/12 00:43
峨峨たる渓谷の真ん中、壺の中央に、月の光で虚像が姿を結び、そのまわりを蝶々が無数に翔んでいる。
虚像はアメーバのようでもあり、ディダラボッチのようでもある。
思わず走りよろうとするけど、崖の縁で踏みとどまる。崖はほぼ垂直に切り立っていて、黒い樹々がフラクタルな傾斜面を描いている。
見下ろすと、樹々に見え隠れしながら遠く谷底にひと筋の白い路が走っている。でも、彼方の路に通じる入り口は分からない。
再び前方の虚空を見る。壺の幾何学的中心にディダラボッチが虚像を結び、蠢いている…

72 :真琴:03/02/12 00:45
映画館を出ると外はカラフルな現実。果てしなく広がる青い空、無数の建築物たちが成す街の構造、張りめぐらされる管や神経。
――空が、実は今日は曇りで、本当は絵に描いたような「青い空」などではなく、
よどんだ雲に蓋をされ腰を低くかがみ、空気に雨の湿り気が混ざっていたとしても、大気の広がりは遠く成層圏を抜けて
何もない宇宙まで接続している。世界の息づかい。世界は信じられないほど大きく、しかも細かい。図太くて、繊細。
蒸気機関のような商店街の猫路をくぐり抜けて駅から南に走るアーケイドを目差す。

73 :真琴:03/02/12 00:47
心臓の鼓動が耳元で囁くように、原始的な太鼓のリズムがアーケイドの時空を揺らす。ダムダムダム、ダムダムダム、――太鼓に合わせて
蝿の竜巻が左に右に踊り、渦の中から時折り叫び声が響いてくる…
と、5歳くらいの男の子が深い考えもなく竜巻に近寄っていく。あ! ――誰もがそう思った次の瞬間、
竜巻に触れた男の子の躰は無数の米粒の塊りにバラけてしまった。バラけるとともに四方八方にはじけ飛ぶ米粒!
とっさに伏せたわたしも、バラバラバラ っと米粒を浴びる。浴びてみてよく見ると、米粒と見えたのはもちろん、眠たげな蛆だった。

74 :真琴:03/02/12 00:48
そして、50億年の時が経った…
冷たい宇宙空間に浮かぶ、ちっぽけなマグマの塵、その表面がほんの薄皮ばかり冷え固まった、言ってみれば
ホットミルクの表面にできた薄い膜みたいな大地。――その上に繁茂した多種多様な生き物たち。
そのなかで、都市を築いた人類という種の寿命は、ことのほか短命だった。人類の現代文明とは、
石油のなかに封印された古代植物の念が宇宙空間に解脱するための径路に過ぎなかったからである…

75 :真琴:03/02/12 00:51
時間がおかしい。不安定な時間。時間が歪んでいる。時間がどうかなってしまった。
壊れた時間は正しい時計たちに厳密に測定され、計算され、予告され、もう半狂乱なのか副作用なのかも分からない。
これが明治維新というものであった。大正時代には関東大震災が起こり、これはある意味折り込み済み、ある意味ハプニング。
しかし、いずれの時代でも、路地裏は猫たちの領土であった。領土というよりもいくつかのノード(結節点)であり、
こうして滅裂言語にD式の調味料が振りかかってくると、もういけません。厨房にもうひと工夫欲しいところ。

76 :真琴:03/02/12 00:52
時空の一地点に躰が固着しようとすると、不意に舞い上がり、因縁から逃れようとする。羽ばたいて中空に飛ぶ瞬間、
身を振りほどくことのできなかった姫が千年の昔に池に身を投げる姿が見えた。
視野の果て、見ることのない眼に映った状景。――どうも時間の流れ方がおかしい。妙だ。躰にしっくり来ない。
鬱病から分裂病に至るスペクトルのなかで、いつの間にか鬱病寄りの時間が構成され始めてしまっている気がする。
蓄積は所有を呼び、所有は喪失を発生させる。わたしは取り返しのつかないことをしてしまった…!

77 :真琴:03/02/12 00:53
また河だ…  なぜこうも水のイメージが繰り返すのだろう。
砂の嵐のようなノイズのなかを飛びながら、眼下に深い河を見る。
わたしは身軽に動けるちっぽけな躰が取り戻したい。躰じゅうにこびりついた泥を洗い流したい…
気がつくとわたしは猫になっていて、洋館に隣接して建てられていた離れの縁側をシャナシャナ歩いている。
そうだ、あの洋館には日本家屋の離れがあったのだ。離れはもちろん現存していない。――すっかり忘れていた。

78 :真琴:03/02/12 00:54
ディダラボッチは、死を与え、生を与える。エボシ御前が切り落としたディダラボッチの首は、桶に収納されて、
まるでradio-activeな物質のように輸送される。放射性物質。人間の生きる此の世では決して安定しない時空のエナジー。
――そうか、だからサンシャインはディダラボッチだったんだ…  わたしは無意識がゆめみたものに隠されていた思想を自覚した。
でも、一方でサンシャインはあきらかに(いわゆる)サイバースペースのメタファーとしても機能しているような感じだ。
無数の奇妙な小部屋が並んだ、長方形の箱。

79 :真琴:03/02/12 00:57
天井を蜥蜴が這っている。天井板の木目が笑う顔を描くその左の眼あたり。
そして、裸電球のまわりを直径14cmくらいの白い球体がぼんやりゆらゆら浮遊している。
白くて大きな蛾が、羽を激しくはばたいて飛ぶのでz軸回転体のようなものになり、
印象としては白い球体がなかぞらを浮遊しているように見えるのだ。
z軸にあたる胴部は万年筆のように太い。気持ち悪い…

80 :真琴:03/02/12 00:58
タツノオトシゴのような胎児が、あるいは胎児のようなタツノオトシゴだろうか、
無数の眠れる存在たちが蒼ざめた空間のなかを埋め尽くし、それぞれにその場でホッピングしている。
背中の肩甲骨のあたりの壺を押して状景を少し変調させると、蒼い色調が赤くなり、
気がつくと太陽が赤色巨星と化し、既にガイアとしての地球は死にかけていて、
さらに変調してゆくとNOVAに至る封鎖された時空路にどんどん潜り込んでゆく。入り口で警察が検問していたので逃げる。

81 :真琴:03/02/12 00:59
海の彼方に観音の浄土、フダラク世界がある。だから舟に乗って南へ、海の彼方へ…
こうしてフダラク渡海の舟が湊を出てゆく。――でも、架空の場所を目差す舟の羅針盤はリアルにはいずこを目差していたのだろうか?
実は渡海船はどの場所も目差さない。《吾妻鏡》によれば、
「30日分の食物と油を屋形船に積んで、外から釘で密閉してもらい、船出した」といったありさまだったらしい。
フダラク渡海とは、土中入定(いわゆる即身仏)などと同じで、実は自殺往生の一形態であったらしい。

82 :真琴:03/02/12 01:00
沖を漂う密封された箱。外から釘で密閉された箱。箱の<なか>にチャートを接続することは可能だろうか?
共同体と箱の<なか>のあいだには、凄まじいsingularityが亀裂を走らせている。
どの角度からチャートを伸ばそうとしても、箱の表面にナノメートルまでは近づけるのだが、箱の<なか>に入ることは出来なかった。
「シュレーディンガーの猫」においては、再び箱を開けて<なか>を回収することが論点になっている。
フダラク渡海の箱は二度と回収されないのだ。――おそらく、箱の<なか>には宇宙が丸ごと一個、入っている。

83 :真琴:03/02/12 01:01
花火の人ごみのなかで沢山の幽霊を見た。
いつの間にか蒸気機関のような商店街が崩壊し始めている。
建物の壁にとかげのようにひとの影がはりつき、
いまにも動き出しそうなのにいつまで眺めていても動かない。
それなのに、も一度通りかかったとき見ると姿勢が変わっている。

84 :真琴:03/02/12 01:02
そして分裂が始まった。第4期。
コアの加速とともに蒸気機関が崩壊し、サンシャインが爆破される。
格子状に区画されたヴァーチャル時空が7次元空間のなかで別の方角に射影され、あたらしい影はもはや実験地ではない。
一個しか作られなかった石を台座に嵌め込み、苔状の大陸を架空に構築する。
そこは森になる。

85 :真琴:03/02/12 01:06
【旅行鳩】ハト目ハト科の鳥。北アメリカの東部で繁殖し、合衆国南東部の諸州で越冬していたが、20世紀初めに絶滅した。
全長約43cm。頭部は青灰色、胴部は豊かな葡萄色で、風切は灰黒色、腹は白い。くさび状の長い尾は灰褐色。
くちばしは黒く、脚は赤色、虹彩は橙色。――カラフルな鳥だったんだな…  と思う。
18世紀以前にはアメリカ東海岸でもっとも個体数の多い鳥で、1810年におけるケンタッキー州の営巣地での観察では、
幅1.5〜2kmの群れが4時間の間とぎれることなく続き、その数は22億3000万羽と推定された。

86 :真琴:03/02/12 01:06
この当時北アメリカ全土ではおそらく50億羽くらいが生息していたと考えられている。    
しかし、このような莫大な数が棲んでいたにもかかわらず、食肉や羽毛のために大量に乱獲され、わずか半世紀に満たぬ間に絶滅した。
銃で撃ち、棒で殺し、巣の木を切り倒し、網を使って捕獲するなど、あらゆる手段を使って殺戮した。
最後の営巣はミネアポリスで1895年に観察され、野生のものの標本は99年が最後であるが、
シンシナティ動物園で飼育されていた最後の1羽が1914年9月1日まで生きていた。(世界大百科事典の記事をもとにしている)    

87 :真琴:03/02/12 01:07
地下に降りてゆく。底へ。底へ。
底には根の国があり、亡者たちが蠢いている。
根の国とは躰がない言葉たちの場所だ。
この時代、人類が作ったinternetは、7次元空間のなかで見ると、危険なくらい根の国の近くに領土を持っていた。
偏光顕微鏡で地球を観察すると、毛細血管の浮き出た羊膜が地球をうっすらと取り巻いているのが見える。

88 :真琴:03/02/12 01:10
息を吸う。跳び込む間合いを測る。
わたしが見下ろす河は海のように広い濁流で、よく見ると流れているのは水などではない。
原形質の渦。
透き通る躰をもつものたちがうねくり踊りながらゆったりと流れているのだ。
無限に小さい場所に、数え切れない数の扉が開かれている。薄気味の悪い扉。

89 :真琴:03/02/12 01:11
あらゆる言説の集合体であるこの時空は、冥府にほど近く、バスに乗って駅まで出ることも可能だ。
バスが信号機を見て停止したとき窓のしたを歩く猫と子どもが目に入る。
子どもには顔と背中が無い。猫は黒く、瞳が緑だ。
猫には尻尾はあるが舌が無い。舌の無い猫の右に膨らんだでこぼこな頭は深海魚のようだ。
路面は深海の底のように静かな泥に覆われ、子どもが歩くたびに泥がゆらめく。

90 :真琴:03/02/12 01:12
顔の無い子どもがまっすぐわたしを見ている。その無い顔をじっと見つめ返すうちにチャートが泡立ち、
気がつくとわたしは河原にしゃがんであぶくを追っていた。
粘性をもって丸く膨らむ泡の表面で小さな節足を持つ透明な<蟲>がかしかし動いている。
<蟲>の横に無限に小さな扉が開いていた。ここかも知れない。
わたしは息を吸い、跳び込む間合いを測る。

91 :真琴:03/02/12 01:13
跳びこんだわたしの傍らで巨大化したミジンコが節足をかしかし動かしている。
透き通った心臓が拍動し、透明な腸が蠕動する。
瞬間、ミジンコのチャートがわたしのチャートと交錯し、干渉縞が螺旋を描きながら水面に波紋を開いた。
音の無い沈黙のなか、波紋が咲き、そして枯れる。そのとき火星では風が砂埃を立て、一個の小石が崖を滑り落ちた。
太陽が光を放射している。

92 :真琴:03/02/12 01:14
サンシャインの傍らの階段に腰を下ろして空を見ている。雲の形はビーカーのなかで反応した薬物が描く不規則な結晶のよう。
見上げる雲の肩のうえにチョコンと小さなひとが乗っていてわたしに挨拶してくる。
――あの虚在する住宅街へのチャートがなかなか開かない。
こころのなかで呟くと、不意に、渋谷の地下を流れる河に行ってみるといい、という想念を受信した。
気がつくとわたしは渋谷の雑踏を歩いている。恵比寿(ABC)に導かれている。

93 :真琴:03/02/12 01:15
顔の無い子どもの無い顔が不意に動き出す。バスが動き始めたのだ。
歩道に立つ子どもとその傍らを歩く猫の姿がどんどん遠ざかってゆく。
加速と減速がわたしの躰を揺らす。交差点でバスが左折すると視界から完全に消えた。
――ziiiiiiiiii..... 次は渋谷地下河原前。
機械の声がノイズまじりにアナウンスした。わたしは慌ててボタンを押す。ピンポーン! ツギトマリマス。

94 :真琴:03/02/12 01:17
バスが運転され、停車するということは、運転者がいるということだろうか?
ところが、運転席を見ることが出来ない。運転席を見るためのパラダイムが存在しない。
バスが停車し、前部扉が開く。わたしは無い料金箱に料金を入れたのかどうかを不問にされたまま、バスを降りる。
停留所にはヒョロンとした白い式神がヒラヒラと立っていて、目をそらしているあいだ動き続ける。
視線を向けると動きが止まる。

95 :真琴:03/02/12 01:19
この地下の河は水の道を成していて、遠く富士の氷穴まで続いている。
恵比寿(ABC)には大いなる神が眠っておられるからだ。エビスは「蛭子」である。
渋谷地下河原前のバス停は非在の神に詣でるための無い場所だった。
河はトンネルを歩く下水であり、近寄ってみると奇妙な植物が棲息していた。菌なのだろうか、植物なのだろうか。
長い茎の先に銀色の細い繊維がたくさん生えている。

96 :真琴:03/02/12 01:20
目をこらしてよくみると、ぬるぬるとした濁った水の中に、さまざまな名前もわからぬ闇の生き物が棲息している。
しかも、闇の中であるのに赤や青の色をもっていた。
それらは見たこともないようなグロテスクな形をしていたけれど、間違いなく生き物だった。(田口ランディ『モザイク』)
――無い目が撮影している地下水脈のライヴ映像、接写から不意にカメラが引く。
薄暗い楕円形のトンネルの中空に、ノイズのような黒い存在がちらちら瞬(またた)いている。

97 :真琴:03/02/12 01:22
橋を渡る。橋を渡ると桜並木の遊歩公園がある。遊歩公園を歩きながらこれでやっと散歩できると思う。
雨にぬれた砂場の砂が、写真のなかで凍りついた海の波の重なりのようにうねっている。
四角い枠のなかに「砂場」が作られているのを見ると、大地の皮膚をそこだけ薄く剥がしたみたいな感じがする。
都市の内臓。――そうだ、工事現場を見よう。
遊歩道を歩いてゆくと、数人の作業員たちが機械で道路を切開して、工事をしていた。

98 :真琴:03/02/12 01:24
蒸気機関のような商店街から高架線をくぐって南口に出ると補修のためにアーケイドが取り払われていた。
天蓋を失ったアーケイド商店街の状景は、逆に狭く感じられる。
統制されていた状景が乱雑に店と店と店が立ち並ぶ状景に変わり、狭い場所に密生するきのこを想わせる。
――不意に幻聴のように「ワルキューレの騎行」が聴こえ始める。タンタタタータ、タカタタータ、タタタタータ、タカタター。
ヘリコプターの群れが現れ、きのこのようなアジアの店たちに機銃掃射を掛け始めた。

99 :真琴:03/02/12 01:24
蝿のような弾丸が空間を満たす。商店街のおじさんおばさんたちがウロウロと逃げ回る。
乱雑な生活空間の、あるじだけに了解されているひそやかな秩序が斜めに削除されてゆく。
店先が無価値なゴミの集積所に変わってゆく。
走って逃げる女の子が不意に倒れ、動かなくなる。
お散歩に出ていた保育園の子どもたちが荷車のうえで仔牛のように泣いている。千切れた保母さんたちがあたりに散らばっている。

100 :真琴:03/02/12 01:25
ピンクのロープのような腸が、大地にのたくっている。
それを自分の腹の中に戻そうとするのだが、うまくいかない。
桃色に濡れた臓物は、押さえようとしてもあとからあとからはみ出してくる。
泥が付着する。
それを丁寧に指で落としながら、切断された腹の中に戻そうとする。(Gustav Hasford「THE SHORT-TIMERS」高見浩訳p.196)

101 :真琴:03/02/12 01:26
アフリカは内臓の王国である。オブジェクト指向なニューロンたちが武装して踊る暗黒大陸。
「クルツさん、死んだ。クルツさん、死んだ。」
カフェの壁掛け時計が悪趣味な声で時を告げる。
「クルツさん、死んだ。クルツさん、死んだ。クルツさん、死んだ。クルツさん、死んだ。クルツさん、死んだ。クルツさん、死んだ。」
「クルツさん、死んだ。クルツさん、死んだ。クルツさん、死んだ。クルツさん、死んだ。」――永遠の正午の到来である。

102 :真琴:03/02/12 01:27
不意にわたしの躰が宙に舞う。
<此の世の悲惨>を無邪気に引用しておきながらそれを個人的なインターネットでの遊びに消費してしまう自分の罪深さを
反省するという言葉だけ書き記して宙に舞ったわたしの躰は爆心地の上空に漂う。
軌道上のミドンさんたちがわたしを焼き殺そうと対物レンズを焦点するのが感じられる。
わたしはまだ琴を手に入れていない。

103 :真琴:03/02/12 01:28
上空から見下ろす爆心地は樹々に覆われた神社である。
いつしかわたしは大きな鳥になっていて、舞い降りて鳥居を両肢で掴む。
――いや?  この鳥はわたしではない。
この瞬間、チャートから<わたし>が消失した。無いわたしに向けてミドンさんたちが4+3=7次元を折り紙して、
チャートの連鎖を封じる。渦を巻く焦点が宇宙軸を螺旋に取り巻く。

104 :真琴:03/02/12 01:28
ミドンさんたちは多様体を局所的に条理化してはフィルターで濾過するようにして爆心地の近傍を焼き払っていった。
無いわたしは樹々にまぎれ、ミジンコになり、風に乗り、水に溶けてにじんでいった。
水は押さえ込もうとすればするほど染み出してゆく。
「桃色に濡れた臓物が、押さえようとしてもあとからあとからはみ出してくる」ようなものだ。
わたしのチャートの連鎖はピンクのロープのように宇宙軸を取り巻いて拡散し、真に性悪な蛇になった。

105 :真琴:03/02/12 01:32
<根の国>まで真っ直ぐ降りる垂直な穴を見下ろしている。
螺旋階段がぐるぐるぐるぐると渦を巻いて降りてゆく。
――あの頃の私が反復していたいくつかの細部は、いまの私には不思議な蟲の音だ。
「昼間見ると不思議な霊を身にまとって立っておられるサンシャインは、夜歩くらしい。」
読み返して驚く極彩色の概念。こんなこと書いてたんだ、私。

106 :真琴:03/02/12 01:33
「サンシャインは夜歩くらしい。――昨晩からこのイメージがつきまとって離れない…」
「眉と眉の間、第三の眼が皮膚に隠れているあたりに、絶えず耳鳴りのようにぶら下がっている。」
――あの頃の私に絶えずつきまとい、いまの私が忘れ果ててさえいた観念は、
だからこそ、真の意味で<外部>から来ていた電波だったといえるのではないだろうか。
夏、サンシャイン=ディダラボッチは確かに夜歩いていたのに違いない。では、なんの為に?

107 :真琴:03/02/12 01:35
夜歩くサンシャインに目的があったと想定すること自体、人間の考えそうなことでしか無い。
「花はなぜ無しに咲く」という言葉を分裂病論のなかで読んだことがある。
「読み返す」ことは「黄泉カエス」ことであり、読み換えされた意味は忌むべき土地の名を召喚する。
これはフダラク渡海の一形態なのかもしれない。
そういえば「フダラク渡海」こそ、このところまったく忘れ果てていた概念だ。

108 :真琴:03/02/12 01:36
湾に面した駅。高架線のプラットホームが見下ろす駅前ロータリーの彼方に海を展望している。
でも、ついさっき陽が沈んだので、濃い紫の海は黒い空に溶け込んでいて境界が見えない。
黄色い街灯に背後から照らされた松の影絵だけがくっきりしている。
電車はなかなか来ない。プラットホームは風が吹き抜けて寒く、海と反対側は真っ黒い樹々で覆われた丘に塞がれている。
見えない裏側で丘にトンネルが通っていて、位置の特定できない遠くから、駆け抜けてゆく新幹線の声が聴こえてくる。

109 :真琴:03/02/12 01:37
樹海のなかを行く遊歩道の傍らにぽっかりひとひとり丸くなって眠れるくらいのくぼみがくぼんでいたりする。
いまわたしがあのくぼみに横たわって冷えてゆく体温を感じながら蟲の声を聴いていることはありうることなのに、
現実のわたしはそうでなく、部屋のなかにいてこうしてこの文章を書いている。
だが、書くわたしと書かれているわたしをこのように同一化してしまうと、書いているときわたしは必ず書いているのだから、
書いているわたしのこと以外、書けなくなってしまう。――いまわたしは、あのくぼみで丸くなって凍えているのではないのか?

110 :真琴:03/02/12 01:38
樹海の層をなす植物たちのくぼみに丸くなって眠るわたしが夢みる夢は部屋のなかでこうしてこの文章を書いているわたしの夢、
というのではあまりにもありきたりの幻想である。凍えながら体温を失いつつあるわたしのみる夢は、
「樹海のふところで眠るわたしが部屋のなかでこの文章を書いている夢をみている」という夢だろう。
その夢からわたしが目覚めるときがあったとして、目覚めたわたしの目の前に展開する状景はどんな状景なのだろう…?
――そういうことを考えながら眠るわたしの耳に蟲の声が囁く。もう、起きなさい、と。

111 :真琴:03/02/12 01:38
夜、太陽のあかりがなくなると空間は闇で満たされ、富士山もその姿を消す。
すると宙に見知らぬ星座が道を作る。それは登山道に沿って山小屋の灯が描く道なのだ。
みっつ、並んで星が瞬くのは、窓がみっつある山小屋なのだろう。
もし、いまわたしがあの山小屋にいれば、下界に点々とともる淋しい街の灯を見下ろしながら、
暗く寒い山の大気のなかに貧相な小屋のみっつの窓を頼もしく振り返るのだろうか…?

112 :真琴:03/02/12 01:39
池袋駅の丸い柱には水槽が埋め込まれていて、そのなかに魚が飼われている。
柱と柱は空間を隔てており、こちらの柱の魚と、あちらの柱の魚は、眼を見交わすことが出来たとしても、
同じ水のなかを泳ぐことは出来ない。――有限の水の時空に生きる魚(うを)、わたしが軌道上の衛星都市を訪れたとき、
ふと思い浮かべたのはこの状景だった。望遠鏡の視野のなか、彼方に窓が見える。
宇宙空間を隔てた向こうに窓が見え、窓のなかでは家族が団欒を楽しんでいる。窓の背後は星を撒き散らした無。

113 :真琴:03/02/12 01:42
NOVA族たちが放棄した機械は軌道上で「雑草」として繁茂し、増殖を続けている。
<外部>に向けてつねに「フロンティア」を開拓する資本制は、
遺棄されそしていまも成長し続けている衛星都市を、科学的な解明を待たずに商品化した。
富士の樹海の地下に開かれた穴が衛星都市に通じているのだった。
新宿から高速バスに乗り、河口湖からマイクロバスに乗って樹海駅に着くと、あとは歩いて軌道上まで飛べる。

114 :真琴:03/02/12 01:45
樹海のなかに風穴や氷穴のような溶岩洞窟があり、それが衛星都市への回廊になっている。
衛星都市までは歩いて飛べるが、この場合、位置エネルギーをまかなうのは運動エネルギーではなく、貨幣なのだ。
歩いて行ける軌道上までの距離は貨幣によって井戸型のポテンシャルを作っている。
わたしが、NOVA族たちの時空理論を解明する研究者として国連の費用で軌道上まで歩くときにも、
衛星都市開発事業団は、さいたま市の一年間の予算に匹敵するほどの貨幣を要求した。

115 :真琴:03/02/12 01:45
階段を降りてゆく途中で空気の層が変わり、冷たくなる。溶岩洞窟のなかは氷でおおわれ、つららが垂れ下がっている。
風穴の奥は旧時代に利用された天然冷蔵庫であり、行き止まりの先にはさらに小さな穴が続いていて、看板が掲示されていた。
――これより先の岩壁に青白くついた光るモノは珪酸華と言われ、洞窟に棲む眼の無い微生物の餌になるものです。
このような一面に銀色の反射を見せるところは珍しいといわれています。
この奥は人間の侵入が許されておりませんので、柵を回りお進み下さい。

116 :真琴:03/02/12 01:46
四つんばいに近い格好で洞窟を進むと、いきなり病院の待合室のような無機質な白い部屋に出る。
現代の病院にはむしろそのような無神経な待合室は少ないと思うが、「病院」という言葉のもつ連想域のなかには、
そのような待合室がいくらでもある。――そこはもう、衛星都市だった。
壁一面の窓が、白い渦が巻く、青く丸い球を見下ろしている。
大洋のかたわらに小さな列島が見え、さっきまでわたしが洞窟を這っていた大地が遥か下に遠かった。

117 :真琴:03/02/12 01:47
衛星都市の名はフダラクといった。
到達不能点を表す名を、軌道上にあるとはいえ、容易にたどり着ける場所につけるのはどうなのだろう。
補陀落山(ふだらくせん)とは観音菩薩の浄土のことで、サンスクリットのポータラカPotalakaの音訳である。
陀羅尼集経の注では、「海島という」とされ、海中の島のように印象づけられている。
チベットでは観音の化身とされるダライ・ラマの宮殿がポタラ宮と名づけられた。

118 :真琴:03/02/12 01:48
わたしの専門は形而上物理学であり、英語で言えば、metaphysical physicsという、とんでもなく矛盾した名をもつ学問である。
「同一カオスに対する多重コスモス場の理論」とは、一言で言えば「モナド論的な統一理論」だといえる。
相対論と量子論の矛盾を解決するために、20世紀後半の理論物理学者たちは、いくつもの「統一理論」を製作してきた。
だが、そういった理論たちは、いずれも「客観宇宙」の記述を目差したものである。
アルジャーノン博士が新聞広告の裏に走り書きした47行のメモから始まる「多重コスモス場の理論」は、「主観性」の物理学といえる。

119 :真琴:03/02/12 01:49
駅の、幅が広い階段のうえに立ったわたしは、バスが群れる駅前のロータリーを見渡す。
壺のなかで薬をこねるように絶えず右巻きに旋回する、バスやタクシーやその他の車たちの群れ。
わたしは一瞬なにかを思い出しそうになるが、水槽の映像は一瞬で掻き消え、わたしは階段を降り始める。
階段を降りると、小学校の門の前の路上にいる。門は改修工事をされていて、
「みんなの花だん」のすぐ脇にブルドーザーが斜めに傾いてとまっている。擬態する昆蟲のよう。

120 :真琴:03/02/12 01:50
書店を出ると、道を進み、左に曲がって小さな坂を登る。
左右に大きな直方体が一個づつ置いてあるのは、大規模小売店とシティホテルである。
そのあいだの洒落たタイルの路を登り、国道に出る。
この国道に沿って左に3cmくらい移動した場所に大門通りが開口している。
定規のように細かい刻み目が入った尺取蟲が、樹の枝のうえを物凄い速度で移動している。

121 :真琴:03/02/12 01:53
蛇行する河を眺めながら堤のうえを上流に向かって歩いている。
遠く前方では、丘が指を下ろしたみたいに河に突き出していて、その蔭から浄水場の取水塔が顔を出している。
ふと浄水場の濾過機をイメージすると、大量の植物性プランクトンが、つまりは微細な藻が、
ねっとりとこびりついて網の目をつぶしているのが見える。
血のように紅い藻が、緑色の藻に混ざって蜘蛛の巣のような模様を描いている。

122 :真琴:03/02/12 01:54
取水塔が河の水を飲む口に、ちいさな直方体の箱がひとつ引っ掛かって、いつまでも黒い波に揺動している。
ちいさな箱はフダラク渡海の舟であり、時空を跳ぶうちにこの形態へと変貌したのだと分かる。
箱を拾いにあの水面まで降りる階段を降りると、コンクリートのわずかな浜の際まで、
黒い波が絶えず寄せては返し、返しては寄せている。
取水塔の口までの2mの距離は、見ることはできるけど手の届かない距離。断絶した時空。

123 :真琴:03/02/12 01:54
踏み切りが甲高い声で鳴いている。竹の棒で遮断された線路の時空にあと1m踏み込めば、
轟音とともに突進してくる快速に突き飛ばされ、わたしの躰はバラバラに壊される。
1mを歩くことはいつでも可能なのに、この1mを歩くことができないのはなぜか…?
――そして瞬間が通り過ぎ、わたしの躰からわずか1m前方の時空を物凄い音とともにもののけのような獣が駆け抜けてゆく。
獣は赤と緑に塗り分けられたカナブンのような車体をしている。

124 :真琴:03/02/12 01:55
切断された腕は眼の前にあるのに神経が繋がっていないだけのことで<わたし>の意思で動かすことができない。
腕を動かそうとする意思は腕のない躰のなかでもがき、いくらもがいても眼の前の腕は動かない。
いくらもがいても腕が動かないので、それなら窓の向こうの樹を揺らしてみようと思った。
一心に樹を揺すぶる。動け、動け。
すると樹が風に大きく揺れて、鳥が羽ばたいて空に飛び去っていった。

125 :真琴:03/02/12 01:56
気がつくと西の空に富士山が歩いてきていた。
黴のように広がる平たい街の彼方に富士山が静かに立っている。
夜が来るとサンシャインが歩き始める。
サンシャインは直方体の箱であり、そのなかには無数の細胞が扉を開けていて、どの扉も墓のようであり、
しかも埋葬された骨壷のなかには一つづつ惑星が封じられている。

126 :真琴:03/02/12 01:56
コンクリートの浜の際から河の水のうえに一歩踏み出す。たぶん、歩ける気がする。
いきなり重力に足を引かれ、わたしは黒い波のなかに落ちる。
河には底がなく、わたしは黒い波に抱きすくめられ、呼吸するたびに水が喉をふさぐ。
気がつくとわたしは河のうえを歩いている。
向こう岸にたどり着いて、振り返って残してきた岸辺の取水塔を見ると、口元で直方体の箱がまだ揺動している。

127 :真琴:03/02/12 01:57
蛇行する河の腹は地面をこすりながらえぐってゆく。
水の躰が地面に吸い込まれもせず、むしろ地面をえぐりながら、蛇行し、海を目差す。
蛇の背中のうえを歩きながら平均台みたいによろめいてると、躰のどっかでざわめいてる未来をそっと感じる。
岸辺は遠く、大気は明るいのにいまは深夜だ。
昇り始めた下弦の月が丘のうえから皮肉なウインクをおくってくる。

128 :真琴:03/02/12 01:58
気がつくとわたしは取水塔の口が水を呑むのをコンクリートの狭い浜に立っていつまでも眺めている。
口は飽きもせず黒い水を呑み続け、鉄の柵に引っ掛かったちいさな直方体の箱もいつまでも波に揺れている。
よく見るとでこぼこな魚たちが箱のまわりに群れ、宇宙船の接続チューブみたいな口で箱をつついている。
河を泳ぐこの魚たちはまるで深海魚のように見える。
深海魚は大きな眼を持っているか、または眼をまったく持っていない。

129 :真琴:03/02/12 02:01
私鉄の駅から線路沿いに少し歩いたところに図書館がある。図書館は神社の参道に面している。
わたしは大鳥居のうえに舞い降りると3階建ての図書館をうえから見下ろす。
現実にはもちろん、この視角から図書館を見たことは無い。でも、いまこのイメージを書くと、
書いた瞬間に大鳥居のうえから見下ろした図書館の像が浮かんで、なんだか気持ちがいい。
現実にはこの図書館はもう存在しない。もっと現代的な建築に移って、取り壊されているはずだ。

130 :真琴:03/02/12 02:03
ゆめのなかではこの神社の参道が遥か高みまで登ってゆく階段になっていた。
わたしは自分の脳のなかのこのイメージの傍らに立ち、絡み合うニューロンをくすぐると、すぐに大鳥居から舞い上がり、
水辺を探して宙を飛ぶ。わたしは自分の脳のなかに水のイメージがみたい。
――珈琲屋さんの窓辺のソファに掛けて天井を見上げている。
辻の角に立っているこの珈琲屋さんは田舎の家っぽくて、木と木が組み合って天井を作っている。

131 :真琴:03/02/12 02:03
外から見たこの珈琲屋さんはちっぽけなぼろ屋にしか見えない。
なかに入るとちっぽけな時空がおそろしく広がりを見せる。日本人形の隣りの席に座るのが好き。
その席は店の一番奥の席なので、実はよく考えてみるとあの珈琲屋さんでわたしは窓辺の席に掛けたことが無い。
掛けたことの無い窓辺の席に掛けながら天井を見上げていると、
四角錐状の天井の頂点の位置に、なにかちいさなものが吊るされていることに気づく。

132 :真琴:03/02/12 02:04
熱気球が青い空に飛んでゆく。それこそじかに見たことの無い映像をイメージのなかで見ながら、
わたしが砂漠のうえを歩いていると、気がつくと池袋のサンシャイン通りで、無数の人込みが行き交っている。
現実の街を歩くと無数の他者の色の無い実在感がとてもさわやかに感じられる。
言語的に引用された幽霊のような人込みのなかを歩きながら部屋の窓の外を見上げると月が輝いている。
現実には窓の外を見上げてはいない。帰り道、見上げた空の月が美しかったイメージを思い浮かべている。

133 :真琴:03/02/12 02:05
現実の池袋の街はゴミだらけだし、あちこちにホームレスも棲んでいる。
でも、そもそも、「現実の池袋の街はゴミだらけ」というイメージ自体、おそろしく言語的なものだし、
このあいだ、ネカフェを探して看板を見上げながら歩いた現実の街の実在感は、
イメージのなかの街より、かならずいくらか軽く、色が無い。
むしろ現実の色があるのだが、だからこそ無色なのだ。

134 :真琴:03/02/12 02:05
街の躰は複雑に絡み合った腸と腸と腸。
看板を見上げながら歩くとどのビルにもちいさなオフィスや店がとぐろを巻いていて、
どのオフィスにもちいさな磁場があり、どの店にも張り合う自我や平坦な日常が折り込まれている。
給茶機のメーカーはメンテナンスに回るオフィスの地図を持っているし、コピー機のメーカーも同じ。
どのサイトを覗いても何か面白いことがありそうで、しかもどのサイトにも本当に面白いことは潜んでいない。

135 :真琴:03/02/12 02:06
<言語>こそ太古からヒトに寄生した恐るべき生命体だと思う。
そしていま、わたしは<言語>に喰われる恐怖を感じている。
「退屈な現実」というクリーシェ(常套句)がわたしを侵蝕している。
そんなこと、考えてもないのに。――いや…? 考えているのだろうか。
地下の蛇が地上の街に首を出している。わたしはビルの1階に顔を出した地下街への階段を降りる。

136 :真琴:03/02/12 02:06
現実には地下道に降りることなく、西武を道の向こう岸に見ながらジュンク堂に向かう。
でも、この口から階段を降りると、地下につちのこのようなかたちのトンネルがあり、
壁に沿ってホームレスたちが棲んでいることは知っている。
前に人と一緒のときに降りたことがあるからだ。
いま、この深夜にあの地下道がどうなっているのか、わたしは見たことが無い。入れないのかどうかも知らない。

137 :真琴:03/02/12 02:07
『アメリ』をみた映画館の横を歩いてジュンク堂に向かう。「JUNKUDO」の名はjunkを連想させて面白い。
信号待ちをしながら見上げると直方体のビルの側面がガラス張りで、
交差するエスカレータが昇ったり降りたりしているのが見える。
まるで水槽に入れた土のなかの蟻の巣のよう。
アジアの片隅でわたしは信号が青になるのを待っている。

138 :真琴:03/02/12 02:08




 

139 :maggot ◆QN4gA.24So :03/02/12 22:14
横断歩道ごしに、信号待ちの人々が落ち着きなく足踏みしているのが目に入る。
彼らにとってこの街は、信号が青に変わるまでのわずかな時間もじっとしていられないほどに
過酷なのだろうか?
だが、私は彼らに共感できたと思う。ビッグカメラの存在感が頭上から圧迫してくるとき、
私もまた、アスファルトにめりこまないよう体重の配分の仕方を研究したものだったから。

140 :名無しちゃん…電波届いた?:03/02/12 22:18
アメリを観てアメリったの?
ご召集さま。

141 :名無しちゃん…電波届いた?:03/02/12 22:27
うむ
逝くべきモノが逝くのは自然

142 :真琴:03/02/13 08:13




 

143 :真琴:03/02/13 08:13
「都市の内臓」という言葉が思い浮かぶ。地下に降りてゆく階段。
ビルの1階に口をあけた蛇に飲まれて一段一段降りてゆくと、と書きながら、
降りた先に続いてゆく地下街のイメージが湧いてこない。むしろ地下はすべて空洞なのかも知れない。
照らすものの無い闇のなかで気持ちの悪い卵が孵ろうとしている。
それは樹海の地下の話かも知れない。――でも、こんなものよりわたしは水のある情景が見たい。

144 :真琴:03/02/13 08:22
渋谷の地下を河が流れている。だがこれは水が流れる河なのだろうか。
わたしは浄水場の取水塔がある河のイメージを検索する。でもその河の像はぼやけて上手に焦点しない。
チャートを切り返すと山奥の泉が見えた。――でもこれも、既に過去形で現れたことからして真の状景とは言えない。
わたしはたぶん、「山奥の泉」という言葉を見ているのだろう…
あ! いま丸くうずくまるミジンコが見えた! ――でもこれも過去形。

145 :真琴:03/02/13 08:30
気がつくといつもの住宅街を歩いている。誰もいない街。
畑に沿った道を歩きながらこの道が池に続いていることを知っている。
右の遠くのほうに丘があり、丘のうえには私立高校のおもちゃじみた時計台が見える。
畑のなかに箱のような一軒家が見え、そこに棲むヒトの生活が、別のひとつの世界が現れている。
道がゆるい昇り坂になり、姫宮が見えてくる。

146 :真琴:03/02/13 08:39
池にたどり着けない…
池のイメージが浮かんでこない。ある禍々しいイメージが浮かんでくるけど、遮蔽する。――同時に、跳ぶ。
この座標の近くにはなにか特異点があるらしい。時空が不思議なうずまきを巻いている。
うずまきのうずに沿って水がしみ込むように入ってゆけば迷宮の中心までたどり着けそうだったけど、
マーキングだけしてチャートを切り返すことにする。もうすこし迷子になっていよう。

147 :真琴:03/02/13 08:50
積み重なる時間が積乱雲のような、あるいはきのこのような形を描いている。
樹海の土には無数の微生物たちが棲みついている。
顕微鏡のしたで透明なモノたちが蠢く。蟲たち。――だめだ。もっと深く潜りたいのに、脳髄の接続がわるい。
まだイメージの浅瀬をさ迷っているだけだ。でも、「浅瀬」という言葉とともに浜辺の状景が浮かんでくる。
よせてはかえし、よせてはかえし、かえしてはよせる波。

148 :真琴:03/02/13 08:58
さっき一瞬どこにも無い時空の感触を感じたあたりをすこし歩きまわってみようかな…
池の上空に不思議なうずまきがうずを巻いていて、特異点のまわりで時空が螺旋階段になっている。
うずに沿ってゆっくりと螺旋階段を降りてゆくと…
ああ、やっぱりここにつながってしまっている。サンシャインの螺旋階段。でもこのイメージは罠のような気がする。
たぶんこれはほんとうのイメージではなく、言葉だ。どこかに抜け穴があるはず。

149 :真琴:03/02/13 09:12
階段の段と段のあいだに透き間があり、透き間の裏側は空白だった。これは過去形。
でも、無のうえに過去形でおかれるイメージもあるのかも知れない。
空白に抜けるとその先がどこに接続しているのか想像がつかない。
なにか白い闇がもやもやとうずくまっていて、一旦木綿たちがひょろひょろと飛びかっている。
白い闇のまんなかにおおきな蓮華が花開いている。

150 :真琴:03/02/13 09:18
蓮華の茎に沿って「下」に降りてみる。こっちの通路こそほんものの螺旋階段だったのかも知れない。
降りてゆくにつれて白い闇が火葬場の煙のような灰色に煤けてゆき、いよいよ視界がきかなくなってくる。
この方角にチャートを接続してゆくのはよくないことだったのかも知れない。
一瞬巨大なうずまきの映像が浮かぶ。それは銀河のレンズを真上から見たものだ。
空っぽの箱のなかで物質にうずを巻かせる実験。星と星と星はうずに乗ってリンクしている。

151 :真琴:03/02/13 09:25
なんとなく宗教的なイメージが気に食わない。「イメージ」という言葉を安易に使いまくっているのも気に食わない。
わたしは接続を切り、気がつくと池袋の街にいる。
ビルを見上げ、非常階段が側面を走る姿や、排気のダクト、情報を流す電線など、いろいろな線の動きに見入っている。
鳥がわたしの視界を横切って飛んでゆく。
追いかける目線が見上げる空はくもりぞらなのだけど、いま、窓の外に見るリアルの外は晴れている。

152 :名無しちゃん…電波届いた?:03/02/14 18:09
                                   ヤマグルマ

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